美空ひばりの「真っ赤な太陽」、石川さゆりの「天城越え」、五木ひろしの「細雪」、川中美幸の「花咲港」、都はるみの「大阪しぐれ」、瀬川瑛子の「命くれない」など、紹介しきれないほどのヒット曲の詞を書いた作詞家・吉岡治さんが、17日午後3時半に都内の病院で亡くなった。76歳だった。
最後まで仕事への意欲は衰えていなかったようで、11日の入院直前に開かれた日本作詞家協会の会合に、夫人に手を引かれて出席。
改選になる会長職に立候補する意思も見せていたと言う。
出席していた作詞家の一人は「身体は痩せ細っていましたが、仕事に対する情熱が感じられて、まさか、こんなに早く亡くなってしまうなんて。信じられないね」と言った。
吉岡さんは、山口出身で、58年前、作詞家・サトウハチローの門下生になった。数々の童謡を書き、1963年に、作家・野坂昭如の作詞を補作した「おもちゃのチャチャチャ」で、日本レコード大賞童謡賞を授賞、歌謡曲の作詞家に転身した。
関係者によると、吉岡さんはここ数年、体力が落ちてきていて、体調を崩すことが多く、入退院を繰り返していたという。
11日には、急性甲状腺炎で入院していた。
またひとり、昭和を代表するヒットメーカーの作詞家が消えていった。ああ、合唱。
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