歌舞伎界は、また一つ大きな星を落としてしまった。
歌舞伎俳優・市川團十郎さんが、2月3日午後9時59分に肺炎のために亡くなった。
66歳だった。
團十郎さんを白血病という病が襲ったのは04年5月、57歳のときだった。
長男・海老蔵(34)のフランス・パリ襲名公演で復帰して大きな話題にもなった。
08年には、実妹・市川紅梅(63)から骨時移植を受けたこともあった。
順調に回復していると思われていた矢先の昨年末、京都・南座公演を降板することになった。
風邪と発表された。
1月の歌舞伎公演も、3月に予定されていた初の翻訳劇「オセロー」も辞退、4月にオープンする新しい歌舞伎座のこけら落し公演に向けて「治療に専念する」と、発表されていた。
團十郎さんは、昭和歌舞伎の大スターといわれ、“海老さま”と、絶大な人気を誇った11代目團十郎の長男として生まれた。
7歳で初舞台を踏んだ。
19歳のときに、父・團十郎さんが亡くなり、市川宗家を担うことになった。
39歳で、12代目團十郎を襲名するが「團十郎の子に生まれただけで、襲名していいのか」と、大きく悩んだこともあった。
コツコツと修行を続け「弁慶」「助六」など風格のあるお芝居は、團十郎さんの十八番にもなった。
長男・海老蔵は「やんちゃな僕を大きな愛で見守ってもらった 優しい人」と、父を語った。
3月には海老蔵夫人・麻央さん(30)に第二子が誕生する。
男の子だといわれているが、團十郎さんも楽しみにしていたはずだし、抱きたかったはずだ。
そして、松竹も頭を痛めている。
こけら落とし公演だ。
尾上菊五郎(70)との“團・菊”要素の多い公演だっただけに、現場では、てんやわんやになっているのが見える。
もっともっと團十郎さんのお芝居が見たかったという声は、これからも長い間消えないだろう。
それにしても、中村勘三郎さん(享年57)に続く訃報に「新築歌舞伎座の怨念」なんていう声も上がっている。
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